真田紐ができるまで
素材
主に、西陣織りで有名な京都の工房で染められた絹や木綿をつかいます。
最新の技術を駆使して色を調合し色ムラのない仕上がりや、熟練の職人が染料を調合する昔ながらの方法で味のある糸色に仕上げることもあります。
技術・品質ともに最高の糸を使って真田紐を織れることを嬉しく思います。
糸繰り(経糸)/ 管巻き(緯糸)
染工房で染められた糸は、糸が束ねられた”カセ”という状態でやってきます。
”カセ”を糸繰りし、棒のようなものに巻きつけます。
繊細な糸を引く力加減によって縺れたり、糸が切れたりしないよう一瞬も目が離せません。
整経(経糸)
真田紐は経糸と緯糸から織られます。
ここでは織柄に合わせた経糸を整えていきます。
正絹の場合、幅が3分(9mm)のもので191本、5分(15mm)のもので303本もの絹糸を経糸に要します。
糸、一本一本を数ある糸掛けに通すのはとても根気がいり、一定のテンションで均一に巻いていくのは経験のいる作業となります。
綜絖 -そうこう-
織柄にあわせて、経糸を開き強く緯糸を打ち込み固定することで織り上げます。
気温と湿度で変化する糸のたわみを調整し、経糸と緯糸が絶妙に織り合わせることで美しくて丈夫な真田紐が作られます。
糸張り加減の微妙な差で、糸が切れてしまうため油断ができません。
検反
美しく目が揃っているか。柄に問題はないか。
最後まで人の目と手で見定めをしています。
その品質は実際に手に取って頂けるとわかります。