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細工 detail
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さい-く [細工]

  • 手先を巧みに使ってこまかな物を作ること。また、作られた物。
  • 物事がうまく運ぶようにいろいろと準備・工夫すること。
  • 物をうまく利用するために、こまかい装置をつけること。
引用:大辞林 第三版
織元すみやの真田紐は手織りの他に機械織りもございます。
機械と聞くと"細工"とは程遠いイメージかもしれません。しかし、その日の気温・湿度、糸の材質・色に見配り・気配りし、糸の声に耳を傾け、糸の張りや締り具合を調整する。
美しい紐に仕上げるためには、それぞれが微妙なバランスで調和して品質の良い紐が作らせます。
巧みな技術と工夫を必要とするところは、細工を施していると言っても良いのではないのでしょうか。

加賀白山印 織元すみや


真田紐は、糸を織り仕上げていく紐です。
そのために、メーカー(織元)によって、仕上がりにも違いがでてきます。
メーカーによっては、安価な糸、調整のされていない織り方のため、真田紐の特徴である織り目の美しさが失われ、糸の質も悪く、弱い紐が販売されていることに残念に思います。
織元すみやでは、昭和3年より気温と湿度で刻々と変化する糸のたわみを見極め、細心の注意で幾重もの糸を操りながら、高品質の真田紐を作り続けております。
おかげさまで、正絹袋織、加賀錦袋織、木綿袋織、木綿平織、どれも全国の人間国宝の作家の方にご愛顧をいただいております。
大切な作品を納めておく桐箱にまとう真田紐、あるいは大切な方への贈答品を包むための真田紐。
永く受け継いでいかれる物。想いを繋ぐ紐として私たちは「加賀白山印 織元すみや」の真田紐を自信をもってお勧めします。

真田紐ができるまで

素材

主に、西陣織りで有名な京都の工房で染められた絹や木綿をつかいます。
最新の技術を駆使して色を調合し色ムラのない仕上がりや、熟練の職人が染料を調合する昔ながらの方法で味のある糸色に仕上げることもあります。
技術・品質ともに最高の糸を使って真田紐を織れることを嬉しく思います。
絹染

糸繰り(経糸)/ 管巻き(緯糸)

染工房で染められた糸は、糸が束ねられた”カセ”という状態でやってきます。
”カセ”を糸繰りし、棒のようなものに巻きつけます。
繊細な糸を引く力加減によって縺れたり、糸が切れたりしないよう一瞬も目が離せません。
糸繰り管巻き

整経(経糸)

真田紐は経糸と緯糸から織られます。
ここでは織柄に合わせた経糸を整えていきます。
正絹の場合、幅が3分(9mm)のもので191本、5分(15mm)のもので303本もの絹糸を経糸に要します。
糸、一本一本を数ある糸掛けに通すのはとても根気がいり、一定のテンションで均一に巻いていくのは経験のいる作業となります。
整経

綜絖 -そうこう-

織柄にあわせて、経糸を開き強く緯糸を打ち込み固定することで織り上げます。
気温と湿度で変化する糸のたわみを調整し、経糸と緯糸が絶妙に織り合わせることで美しくて丈夫な真田紐が作られます。
糸張り加減の微妙な差で、糸が切れてしまうため油断ができません。
綜絖

検反

美しく目が揃っているか。柄に問題はないか。
最後まで人の目と手で見定めをしています。
その品質は実際に手に取って頂けるとわかります。
検反